【コラム】小学校受験直前レッスン

皆さんこんにちは。
AQUA幼児教育研究所の岡田です。

さて、10月に入り早いところでは、2022年度入学の小学校受験の試験が開始されました。
多くの学校は11月が試験となるため、AQUA幼児教育研究所の小学校受験レッスン(マンツーマン)も試験前のラストスパートを迎えております。
そこで今回は、試験直前の時期はどんなレッスンを行っているのか、一例としてご紹介したいと思います。

レッスンのポイントとしては、大きく分けて次のことに重点を置いて行っています。

●志望校の過去問題や模試の結果から、苦手な項目を徹底的に対策
●丁寧かつスピードのある動きの追求
●一発成功にこだわる


1、志望校の過去問題や模試の結果から、苦手な項目を徹底的に対策
年長に上がった頃、一度志望校の過去問題を全て通してみて、対策が必要な項目を洗い出します。
また、定期的に開催される模試にはできるだけたくさん参加していただき、普段練習していることが実際の試験の雰囲気になるとどのくらい発揮できているのか、 そして模試では項目ごとに点数化されますので、「サーキット運動で線を守れなかった」「模倣体操の中でもリズムが入ってくるといつも減点されてしまう」など、 いつもどのようなところで減点されているのかの傾向と、普段の練習ではできていても試験になるとミスをしやすい項目などを分析して、練習の方針を決めていきます。

2、丁寧かつスピードのある動きの追求
まず、年長に上がるまでに、基礎の運動能力やお受験で出題される運動項目の理解と動きはできているように練習をしていることが大前提となります。
また、指示行動やサーキット運動など、説明を聞いて体現したり、お手本を見て真似をするための「聞く力」や「観察する力」も年長になる頃にはある程度身につけておく必要があります。
上記のことを積み重ねてきた上で、その動きがただできるだけではなく、できた上で「丁寧かつスピードのある動き」でできることで加点に繋がったり、他の受験者に1歩差をつけることに繋がります。

例えばレッスンでは、まず「丁寧に」という観点で、模倣体操などで肘や膝まで伸びているか、スキップからクマ歩きに切り変わるところでスムーズに切り替えられているか、切り替わりは線の手前からか奥からかまで観察できているかなど、細かく練習していきます。
また、説明やお手本を正確に記憶・体現するために、こちらが説明やお手本をした後に復唱をしてもらったり、ポイントを生徒様に説明してもらったり、こちらと生徒様とで理解にズレがないかを確認しながら進めています。
これらのことを練習しているお子様とそうでないお子様とでは、動きのメリハリや正確性に差が出てきます。

次に「スピード」という観点になりますが、これは主にサーキット運動で重視されます。
学校にもよりますが、試験でタイムを計測していたり、競争で他の受験者様と競わせたりというところも少なくはありません。
例え採点でスピード重視ではなくとも、丁寧さだけで動きがゆっくりなのは、良い印象を与えない可能性があります。
※採点の基準については学校によって違いますので、学校ごとの傾向をよく調べておく必要があります。
レッスンでは、生徒様にもわかりやすく目標のタイムを決めて練習を行っています。
目標が達成できなかった時には、どの部分が遅れてしまったのか、もっと上げられる部分はなかったかなどを一緒に考え、反省で出た改善策を試してみてタイムの変化を実感してもらいます。

3、一発成功にこだわる
まさに試験はやり直しがきかない一発勝負になります。
試験直前のレッスンでは、順番待ちのシチュエーションから、あえて細かいアドバイスやポイントは言わずに1回きりのお手本または説明で行ってもらい、それに対してまずは生徒様自身に自分の動きはどうだったか振り返りをしてもらいます。
その後にインストラクターから評価を伝え、改善点があれば生徒様とすり合わせていきます。
練習は繰り返し行うことが大切ですが、本番は練習のようにやり直しができません。
本番で「失敗してもやり直せばいいや」という考えになってしまうと、適当に流す癖がついてしまいます。
やり方を覚えてる段階だったり、習得途中のものは別としても、既に習得しているものに関しては、本番に向けた意識づけのために『一発で成功させる』という緊張感も知っておく必要があります。


以上、試験直前の小学校受験レッスンの内容の一例をご紹介しました。
あとは、生徒様を試験に送り出すまでの残り約1ヶ月、一緒に悔いのないよう走り切りたいと思います!